家の外壁を点検して綺麗に長持ちさせよう

家を綺麗に長持ちさせるには日頃ののメンテナンスが欠かせません!

私たち日本人は丁寧な仕事をするという素晴らしい国民性があります。

そんな私たち日本人が丁寧な仕事によって建てる日本の木造住宅は8、実に0~100年以上住める程の高い性能を持っています。

しかし残念な事に、日本の木造住宅は新築から取り壊しまでの平均築年数は約27年となっています。

これは寿命による取り壊しではありません。その理由の多くは「建物が古くなったから住み替える」や「ボロくなったから建て替える」というものです。

こうなるのはやはり建物の管理不足によって劣化が進行したために、「雨漏りするしボロく感じるから住み替えたい」などの理由が考えられます。

せっかく100年持つと言われている建物を、メンテナンスや管理不足によってボロくなったからといって20~30年で建て替えや取り壊しをするのはすごく勿体ないです!

建物を綺麗に長持ちさせることは、取り壊しによって生まれる大量のゴミを削減にも繋がります。

そんな建物を長持ちさせる方法は、日頃のチェックとメンテナンスが重要です!

「チェックと言っても実際どうすればいいの?」

そんな方のために、誰でもできる簡易外壁チェックをご紹介します!!

外壁の見るべきポイント3つ!

まず外壁のチェックをすべきポイントは、建物の中で荷重がかかりやすく雨漏りに直結しやすい部位です!

外壁のチェックポイント3つ

・窓やドアなどの開口部の角

・ベランダ、バルコニーの床(土間)の出角や入隅

・外壁の目地やサッシ周りのシール(コーキング)

これらは建物の弱点部位とも言える部位で、力が加わりやすくなっている、または力がそこへ逃げるようになっている部位です。

さらにこれらの部位は雨に直接かかることがある部位なので、ひび割れや欠損、肌割れなどを起こしていないか入念にチェックしましょう!

建物にとって重大な劣化といえば雨漏りです。

雨漏りは一度起こすと建物の劣化が進行を大きく加速させてしまうことになるので、絶対に防ぎたいところです!

雨漏りを防ぐには、雨漏りを引き起こしやすい部位に損傷や劣化がないか、定期的にチェックするのが効果的です!

開口部の角をチェックしよう!

窓や扉といった壁に開口があるところは荷重が開口の方にかかりやすく、その角にクラック(ひび割れ)を起こしてしまいます。

軽微なクラックであれば問題ありませんが、クラック幅が大きいと雨漏りの原因になることがあります。

クラック幅の目安は大体0.3mm未満であれば問題ありませんが、それ以上になってくると雨漏りリスクは高まり危険です!

外壁の開口の角にクラックがいくと、普段は庇や屋根があって雨が当たらない場合でも、強風の伴った大雨でそのクラックから雨水が入り込むと雨漏れを起こします。

さらに、強風の伴った雨であっても、この場合は火災保険で風災としては認めてもらえず、修理は全額負担になってしまいます。

そうならないために外壁の開口部の角はチェックしておきましょう!

ご自身でクラック幅を測りたい場合はホームセンターなどに、クラックスケールというクラックの幅を測れるスケールが500円ほどで売ってますよ(^ ^)

カードタイプのものと定規タイプのものがあります(^ ^)

ベランダ・バルコニーの床の出角と入隅をチェックしよう!

下の階があるような2階以上にあるベランダ・バルコニーの土間に劣化があると雨漏れの原因になりやすいです。

2階以上のバルコニーの土間は特に注意が必要で、防水層にひび割れを起こすと、防水性能が著しく低下し、大きな雨漏りの原因になりかねません!!

下の階の天井に雨漏りが発生すると、天井、壁紙、ボード、さらに床にまで被害が及びかねないのです!

そうなれば修繕費用も高額になってしまいます!

基本的に雨漏りは火災保険の対象にならないため、高額な費用を全額負担になる可能性が高いです(ー ー;)

そうならないためにも、バルコニー・ベランダの床にクラックがないかを日頃点検することが大切です!

痛みやすい出角や入隅は特に入念にチェックしましょう!

シール(コーキング)の劣化をチェックしよう

外壁には目地といって、サイディングなどの壁材の継ぎ目や、モルタル壁では一定間隔で施されてる壁にある溝の様な部位です。

溝と言っても排水したりするわけではなく、そこに荷重による負荷が逃げるように施されているものです。

その目地にはシーリング材(コーキング材)という弾性のゴムの様なものが充填してあり、継ぎ目から水が入らないようにするほか、荷重を軽減し、壁の表面にひび割れなどがいかないようになってます。

シールが劣化すると、追従性を失ない、切れたり破断したりしてきて防水性能を著しく低下させます。

そうなれば雨漏りを起こす大きな原因になります!

シールの劣化がないか日頃点検することは、雨漏りの予防にかなり効果的ですので定期的にチェックするようにしましょう!

定期点検はどれくらいで行えばいい??

「定期点検っていったてどれぐらいの頻度でやればいいんだろう?」と思う方はこちらをご覧ください。

定期点検する目安は3〜4ヶ月に1回または少なくとも半年に1回

その理由は二つあります。

1つは3~4ヶ月で変わる季節に合わせて点検するためです。

季節の変わり目には大雨や時期によっては台風が発生しやすくなるので、大雨が降る前に、雨水が入る可能性のある劣化がないか調べることは雨漏りを防ぐのに効果的です。

2つ目は夏や冬の終わりで寒暖差が激しい時期に合わせてです。

シールやウレタンといった防水材は伸縮性能があります。そんな防水材が夏は強い紫外線、冬の寒さやによって少しずつダメージを受け伸縮性能が低下し肌割れなどを起こすためです。

雨漏りを引き起こすリスクを最低限に抑えるためには1シーズンに1回、または少なくとも半年に一回は点検するようにしましょう!

【補足】定期的に点検の他にも、地震や台風などが起きた後にも、それらによって損傷を受けてないかも忘れずにチェックしておきましょう!

まとめ

ご自身でも簡単にチェックできることもあるので、めんどくさがらずに定期的にチェックし、劣化があれば早期修繕し、雨漏りなどの重大な劣化を未然に防ぐことが建物を綺麗に長持ちさせるコツです^^

まとめるとこうです!

・開口部や角の荷重がかかって傷みやすい部位を重点的にチェックしましょう
・下に部屋があるようなベランダの土間は入念にチェックが必要
・シールや防水している箇所は入念にチェックしましょう
・クラックは0.3㎜以上は雨漏りリスクが高まる
・ご自身で屋根などの高所に登るのは危険ですので、そうゆう箇所はプロの業者に頼みましょう
・点検時期の目安は3〜4ヶ月に一回、少なくとも半年に一回
・定期点検以外にも、災害の後には、それによる損傷を受けていないかチャックしましょう
・劣化や損傷があった場合は早期修繕することが大切
木造住宅は細かく修繕やリフォームをし、健全な状態を保てば100年以上住み続けられます。
そしてそれは建て替えるよりも経済的で、さらに地球環境のためにもなります。
そのためには、劣化や損傷の早期修繕はもちろん、それ以外でも、排水溝や雨樋の排水不良を起こさないようにお掃除するなどの日頃のお手入れが大切です。
これを読んでくださった方は、これを機に定期的で適切なお手入れをしてみてはいかがでしょうか?^^
最後まで読んでくださりありがとうございましたm(_ _)m